SoftBankのサブブランド『Ymobile(ワイモバイル)』では、2025年6月6日(金)から『Google Pixel 8a』の販売価格(一括)を大幅値下げ。
他社から『シンプル2 M/L』へ乗り換え(ソフトバンク/LINEMO/LINEモバイル[ソフトバンク回線]およびソフトバンク回線MVNOからの乗り換えは対象外)の場合は、59,472円(税込)が『29,800円(税込)』に。
すでに最新モデルとなる『Pixel 9a』がリリースされているので、シリーズ的には『旧端末』扱いのPixel 8a。『29,800円』で購入する価値はあるのでしょうか。

PixelはGoogleのスマートフォンなので、『長期間のアップデート』が特徴の一つ。Pixel 8aに関して言えば『OSバージョンアップデート』『セキュリティアップデート』に加え、Pixelデバイスに向けてGoogleが提供している機能追加及び改善アップデートプログラム『Feature Drop』も『7年間(発売開始から)』の長期提供が保証されています(上位モデルと同等)。
処理能力を決める『Soc』は、Pixel 8aが『Tensor G3』でPixel 9aが『Tensor G4』。代表的なベンチマークアプリ『AnTuTu Benchmark(V10.4.8)』の実測スコアは、『GPU(グラフィック処理を主に担当)』『MEM(メモリやストレージの読み書き速度)』でPixel 9aがリード。

Pixel 8a(Tensor G3) のAnTuTu Benchmark(V10.4.8)スコア実測結果(左から1回目、2回目、3回目)

Pixel 9a(Tensor G4) のAnTuTu Benchmark(V10.4.8)スコア実測結果(左から1回目、2回目、3回目)

データの演算処理を行う『CPU』に関しては性能差が軽微となり、『ブラウジング(WEBページ閲覧)』『音声録音(文字起こし)』『SNS』といった一般的な使い方では体感差を得づらいのが正直なところ。ミドルクラスカテゴリーではPixel 8aも『上位』に入るパフォーマンス。
AnTuTu Benchmark実測値(最大) | 端末名 |
200万〜 | OPPO Find X8、Xiaomi 14 Ultra、Xiaomi 15 Ultra |
150万〜200万 | Xiaomi 14T Pro、POCO X7 Pro |
100万〜150万 | iPlay 70 mini Ultra、Xiaomi Pad 7、Pixel 8、Pixel 8a、Pixel 9a、Xiaomi 13T Pro、Nothing Phone 2 |
50万〜100万 | OPPO Reno11 A、moto g64 5G、Nothing Phone (2a)、Nothing Phone(3a)、AQUOS sense8、AQUOS sense9 |
〜50万 | OPPO A3 5G、Redmi 12 5G、moto g24 |

私がPixel 9aに期待出来なかったのは『カメラ』です。イメージセンサー(メインカメラ)のサイズがPixel 8aの1/1.73インチから『1/2インチ』に小型化したことで、モデルチェンジによる画質の向上が難しいのではないかと予想。
解像度も6,400万画素から4,800画素に。ただしレンズのF値が1.89からF1.7に大口径化しており、この部分はプラスの要素。実際両端末のメインカメラで簡単に撮り比べた写真がこちら。

Pixel 8aのメインカメラで撮影

Pixel 9aのメインカメラで撮影

Pixel 8aのメインカメラで撮影

Pixel 9aのメインカメラで撮影

Pixel 8aのメインカメラで撮影

Pixel 9aのメインカメラで撮影

Pixel 8aのメインカメラで撮影

Pixel 9aのメインカメラで撮影

カメラにこだわりがある人は廉価なaシリーズではなく『上位モデル』を選ぶと思うので、実際は『気にならない程度』の画質差かもしれません。ただし細かく見るとPixel 8aの方が明るく色をしっかり残せていると感じます(高解像度なので高精細)。
Pixelシリーズを選ぶもう一つのメリットは、レコーダーアプリで録音した音声のリアルタイム文字起こしを『オンデバイス(インターネット接続なし)』処理で行えること。
雑談程度はChat GPTなどで『文字起こし』『要約』するのもアリかもしれませんが、『会議の議事録』といった機密情報の扱いはオフライン環境で完結させるべきです。

以前『Pixel 7a』『Pixel 8』『Pixel 8a』で文字起こしの仕上がりを検証したところ、どの端末でも大差のない高い精度を記録。個人的には同機能を利用する目的でPixelシリーズを購入するのもアリだと考えます。

『Pixel 8a』『Pixel 9a』はどちらもモバイルに最適化した『Gemini Nano』をサポート。Gemini Nanoはネットワーク接続やクラウドへのデータ送信を必要とせずに豊富なAIエクスペリエンスを提供。今後のアップデートによる機能向上及び追加を期待できます。
Pixel 9aでは『カメラバー』が無くなり、背面のデザインがフラットに。イメージ画像からスタイリッシュな見た目を期待していたものの、アルミのバーが無くなったことで高級感が無くなり、厚みもそれなりにある(ベゼルも太めのまま)のでやや中途半端な印象を受けました。
価格に大きな乖離が無ければ『好きな方』を選ぶべき。しかしワイモバイルの乗り換え特価はPixel 9aの実売価格を大きく下回る『29,800円(税込)』。在庫が無くなる前にゲットしましょう!
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