Xiaomi(シャオミ)の最新スマートフォン『Xiaomi 11T』『Xiaomi 11T Pro』が11月5日に発売を開始しました。両モデルはどちらも1億800万画素の超高解像度撮影に対応するメインカメラを備え、ディスプレイには10億色以上を表示可能な有機ELを採用。
リフレッシュレート最大120Hz、タッチサンプリングレート最大480Hzはゲーミングスマートフォン並み。さらにガラスには堅牢な強化ガラスCorning®️ Gorilla®️ Glass Victus™を使用するなどハイエンドな共通点を持ちます。
ただし、FeliCaに対応し『おサイフケータイ』が使えたり、120Wの超急速充電に対応するのは上位モデルとなるXiaomi 11T Proのみ。スマートフォンの性能を決めるSocもXiaomi 11TがMediaTekの『Dimensity 1200-Ultra』、Xiaomi 11T ProはQualcommの『Snapdragon 888』と異なります。これらのSoc性能がどの程度違うかは、気になっている人が多いはず。
今回はXiaomi 11TとXiaomi 11T Proを『AnTuTu benchmark』『Geekbench5』『3DMark』といった代表的なアプリで実測比較し、性能差を検証していきたいと思います。
Xiaomi 11T、Xiaomi 11T ProをAnTuTu benchmarkで測定した結果
Xiaomi 11Tはトータルスコア『606139』。ミッドレンジからはワンランク上の数値です。Xiaomi 11T Proは『707141』。Snapdragon 888搭載モデルとしてはやや控えめの数値と言えますが、その分発熱を制御。最高のパフォーマンスを出し続けなくても動作はいたって快適。これがSnapdragon 888の正しい使い方の様な気がします。
両モデルのスコア差は10万程度。CPUのスコアは意外にもXiaomi 11Tの方が高いです。ただしGPUスコアはXiaomi 11T Proの方が10万程度上。両モデルの明確な違いはゲーム性能にあるという事ですね。こちらに関しては後ほど3DMarkで再検証。
DimensityはSnapdragon 888と同じく発熱しやすいイメージでしたが、AnTuTu benchmarkの結果を見る限りは問題無さそうですね。XiaomiのMIUI12.5ではファームウェア自体が軽くなっているので、その影響も少なからずあるでしょう。今後アップデートが予定されているMIUI13では更に軽量化が進むので、益々動作は快適になるかと。
Xiaomi 11T、Xiaomi 11T ProをGeekbench5で測定した結果
続いてCPU性能をGeekbench5で再検証。単独で処理するシングルコアはXiaomi 11Tの方が『853』と高い数値。しかしマルチコアではXiaomi 11T Proが『3460』と上回っているので、総合的にはXiaomi 11T Proの方がバランス良く高いCPUパフォーマンスを保てる事になります。
Xiaomi 11Tの『2984』も十分高いハイエンドな数値なので動作のもたつきは皆無。日常的な使い方であれば、Xiaomi 11T Proとの差は殆ど感じないでしょう(私は分かりません)。MediaTekの最上位Socを初めて使用しましたが、予想を上回る快適さ。最近Dimensity搭載モデルが増えているのもこれなら納得。
Xiaomi 11T、Xiaomi 11T Proを3DMark(Wild Life)で測定した結果
最後はゲーム性能を知る上でもっとも有力な3DMarkの測定結果。AntutuBenchmarkでGPUスコアに差がついていたので、Snapdragon 888を搭載するXiaomi 11T Proの方が高いゲーム性能を持つのは測定前から明らか。
3DMarkでもOverall scoreの差が1,600程度。アベレージフレームレートも10FPS程度開きが出ています。これはXiaomi 11T Proの方が1秒間に10コマ分滑らかに表示出来る性能を持っている事を示します。
ただし、Xiaomi 11Tがゲームに適していないのかと言えばそうではありません。大人気レースゲーム『Asphalt 9』をプレイしてみたところ、私が所有する中ではSnapdragon 800シリーズ搭載モデル、iPhoneでしか設定する事が出来なかった『60FPS』を選択する事が可能。表示は滑らかかつレンダリングも素晴らしい。これはMediaTekのイメージを完全に覆しましたね。
ミッドレンジカテゴリーでは最高のGPU性能を持つMi 11 Lite 5Gは、ゲームプレイ時に不安定な動作が多く、ゲーム目的での購入はお勧め出来ません。Xiaomi 11TはそのMi 11 Lite 5Gより高いGPU性能を持ちつつ動作が安定。電池も5,000mAhに増量されているので、足りない部分が全て補われた感じです。
スピーカーはXiaomi 11T Proの様にHarman Kardonの監修を受けていませんが、Dolby Atmosをサポートしているので通常のスマートフォンスピーカーより響きが良く臨場感たっぷり。Snapdragon 888を搭載する最上位モデルXiaomi 11T Proが最高であるのは当たり前。しかしXiaomi 11Tも確実に価格以上のパフォーマンスを持つ事が今回の検証で分かりました。国内Xiaomi史上最高性能の2モデル。最強のブラザーが誕生しました!
Xiaomi 11Tの主な仕様
Xiaomi 11T | |
---|---|
Soc | Dimensity 1200 Ultra(6nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大67W急速充電) |
重量 | 203g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
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NFC | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 12.5、android 11 |
Xiaomi 11T Proの主な仕様
Xiaomi 11T Pro | |
---|---|
Soc | Snapdragon 888(5nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 204g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
NFC | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Harman Kardon監修、Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 12.5、android 11 |
Xiaomi 11T、Xiaomi 11T Proにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)