スマートフォンの核となり、CPUやGPUを集積する回路が『Soc』です。データの処理能力はSoc性能に左右されるので、『Socが◯◯だから』という理由でスマートフォンを選んでいる人は大勢いるはず。
Soc性能が高いと、スマートフォンの性能をトータルで示す『AnTuTu Benchmark』のスコアが上昇。これもまた一つの『選ぶ理由』に。
しかしAnTuTu Benchmarkのスコアはあくまで『データ処理』がメインとなっているので、実際に端末を操作してみると、数値とは異なる印象を受けることも。
その原因となるのが『ディスプレイ性能』。スマートフォンは『操作』『表示』を基本的に全てディスプレイ上で行います。高額なハイエンドモデルは処理能力だけでなくディスプレイ性能も高いので、AnTuTu Benchmark通りのパフォーマンスを発揮する場合が殆ど。
ただし廉価モデルは端末によってディスプレイ性能が大きく異ります。例えばSnapdragon 695 5Gを搭載する『AQUOS wish2』と、Snapdragon 480+ 5Gを搭載する『Motorola moto g53j 5G』。
両モデルのAnTuTu Benchmark(Ver.10)スコアがコチラ。
ご覧の通り、AnTuTu BenchmarkのトータルスコアはSoc性能で上回る『AQUOS wish2』の方が高い数値。ところが体感的な『快適さ』を得られるのは、スコアが低い『moto g53j 5G』の方。
ディスプレイの感度はタッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)、滑らかさはリフレッシュレート(1秒間に画面を書き換え可能な回数)が示します。
AQUOS wish2はタッチサンプリングレート非公表。アプリ(公式情報に近い値を得られるもの)で実測した結果、『83Hz~100Hz(Touch Sample Rate Test)』『58Hz~117Hz(Touch Sampling Rate Checker)』を記録。これは一般的な廉価モデルと比較しても低めです。
AQUOS wish2 | Xiaomi Redmi Note 11 Pro 5G | AQUOS sense7 | Redmi Note 11 | Motorola moto g32 | Motorola moto g53j 5G | |
Touch Sample Rate Test | 83Hz~100Hz | 333Hz~500Hz | 142Hz | 166Hz~200Hz | 166Hz~200Hz | 200Hz~333Hz |
Touch Sampling Rate Checker | 58Hz~117Hz | 375Hz | 117Hz~125Hz | 181Hz | 181Hz | 222Hz~250Hz |
moto g53j 5Gもタッチサンプリングレートは非公表。同じアプリで実測の結果、『200Hz~333Hz(Touch Sample Rate Test)』『222Hz~250Hz((Touch Sampling Rate Checker))』とAQUOS wish2を大きく上回りました。
この数値差は、実際に端末を操作するとかなり明確に伝わります。はっきり言ってしまえば『全然違う』。AQUOS wish2はそれなりに高い処理能力を、残念ながらタッチ感度の悪さが『台無しにしてしまっている』と言えるでしょう。
リフレッシュレートも非公表となるAQUOS wish2。『Device Info HW』という有名なアプリを参考にすると『60Hz』。一般的なスマートフォンと変わりません。しかし画面をスクロールした瞬間の『残像&モッサリ感』は他モデルを上回り、目がとても疲れます。
moto g53j 5Gはリフレッシュレートの公表値がハイエンドと同等の『120Hz』。AQUOS wish2は『タッチの反応が悪くモッサリとスクロール』なのに対し、moto g53j 5Gは『タッチに即反応し流れる様にスクロール』。この部分がデータ処理能力を超越した『快適な操作感』に直結しているのです。
廉価なスマートフォンを購入する時は、AnTuTu Benchmarkスコアだけでなく『ディスプレイ性能』も重視しましょう。moto g53j(g53y 5G) 5Gは処理能力も一般使いには十分なので、安く購入出来たらかなりラッキーだと思いますよ!
Motorola moto g53j(g53y) 5Gを購入すべきポイント
- 1秒間に120回書き換え可能な20:9比率の6.5インチ滑らか液晶ディスプレイを搭載
- SocにはSnapdragon 480 5Gの最大クロック周波数アップモデルとなるSnapdragon 480+ 5Gを採用
- メモリ8GB(moto g53j 5Gのみ)、ストレージ128GBの大容量モデル
- 5,000mAhの大容量電池による長時間駆動
- 最大18Wの急速充電機能TurboPower™ チャージに対応
- Micro SDカードで最大1TBまでストレージ容量の拡張が可能
- 非接触ICカード技術方式FeliCa採用でおサイフケータイが使える
- NTTドコモ・Softbank・au・楽天モバイルのメイン4G通信バンドをサポート
- 第5世代移動通信システム(5G Sub6)に対応
- 即日通信を開通させることも可能なeSIMサポート
- Micro SDカードを使用しながらeSIM+物理SIMによるデュアルSIM運用が可能
- Wi-Fiは2.4GHz/5GHzのデュアルバンド対応
- セキュリティ&プライバシー保護機能Moto Secureにより、様々な脅威から情報を守り安全を確保
- イヤフォンジャック搭載で手持ちのイヤフォンやヘッドフォンがそのまま使える
- 電池大容量モデルながら約183gの実用的な重量をキープ
- クアッドピクセルテクノロジーや5,000万画素の高解像度撮影に対応するメイン(広角)カメラ
- インスタ映えする画像を量産出来る200万画素のマクロカメラ
- 夜景撮影時の画質を引き上げる専用モードナイトビジョンに対応
- 顔認証に加えて指紋認証をサポート。マスク着用時もスムーズにロックを解除
- GPS、A-GPS、GLONASS、Galileo、BeiDouといった複数の衛星に対応
- こぼれた水や水しぶきから保護する撥水設計
Motorola moto g53j(g53y) 5Gのスペック
Motorola moto g53j(g53y) 5G | |
---|---|
Soc | Qualcomm Snapdragon 480+ 5G |
容量 | 4GB/128GB(moto g53y 5G)、8GB/128GB(moto g53j 5G) |
電池 | 5,000mAh |
重量 | 約183g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.1 |
位置情報 | GPS、A-GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz) |
SIM | NanoSIM+eSIM(DSDV) |
防塵防水 | IP52 |
認証 | 指紋認証(側面)、顔認証 |
おサイフケータイ | 対応 |
Micro SDカード | 対応(最大1TBまで) |
OS | Android™ 13 |
Motorola moto g53j(g53y) 5Gにお勧めな格安SIM
- 5G:n3/n28/n77/n78
- 4G:LTE B1/B2/B3/B4/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B41/B42
- 3G:W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
- 2G:GSM 850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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