直販価格2万円程度の超廉価なスマートフォン『Motorola moto g24』。ハイエンドモデルなら『文句のつけ所が無い』クオリティを目指すべきですが、もっとも廉価な枠のエントリーモデルには本来『文句をつけるべきでは無い』というのが個人的な意見。
『使えれば良い』程度の軽い心持ちで購入したmoto g24を使い始めて3週間以上が経過。激安スマートフォンの利便性はいかに。『メリット』『デメリット』に分けて紹介したいと思います。
この記事に書いている内容一覧
moto g24を3週間以上使用して感じた9つのメリット
- 3Dプリンター用の樹脂素材『3D PMMA』を使用した造形美
- エントリーモデルだからこそ侮れない『メモリ8GB』の実用性
- スピーカーやイヤフォンの臨場感を底上げする空間オーディオ(Dolby Atmos)に対応
- ストリーミング動画視聴に音楽聴きながらナビ。ハードに使っても良好な電池もち
- 正しい方向に最適化が進んだ標準カメラアプリ
- お気に入りのアプリや連絡先に素早くアクセス!サイドバーが使える
- Motorola端末ならでは!豊富なショートカット(ジェスチャー)機能
- 持ち上げるだけ!画面ロックの解除がスムーズ
- おサイフケータイには非対応だけどNFCサポートでタッチ決済が出来る
- メリットとして捉えられるその他スペック
moto g24を3週間以上使用して感じた2つのデメリット
- 背面タップ(ショートカット)が使えない
- 3Dゲーム(GPU)性能が控えめ
- デメリットとして捉えられるその他スペック
moto g24のスペック
moto g24にお勧めな格安SIM
関連リンク
moto g24を3週間以上使用して感じた9つのメリット
3Dプリンター用の樹脂素材『3D PMMA』を使用した造形美
販売価格の安いスマートフォンはあらゆるコストを削減する必要があります。『素材』もその一つ。moto g24の背面素材にはガラスやアルミニウムではなく『樹脂』が使われています(見た目はメタリック)。
樹脂=安っぽいと連想する人が多いと思いますが、moto g24に使われているのは『強靭性』『硬度』『安定性』を高めた3Dプリンター用の『3D PMMA』。
同素材の採用により、カメラ部分がシームレスに隆起した独特の形状を実現。指紋が目立たない加工も施されており、『樹脂の特性をうまく活かしている』と関心させられる仕上がりに。
前モデル(moto g13)からの改良点としては、サイドフレームをを丸く滑らかに加工することでフィット感が柔らかく。細かい部分への配慮もしっかりとなされています。
エントリーモデルだからこそ侮れない『メモリ8GB』の実用性
廉価モデルにも増えてきた『メモリ(RAM)大容量』。moto g24に関しては『8GB』のRAMを採用しています。メモリは内蔵ストレージと比較して速度に優れるのが特徴。
メモリの『速さ』、そしてmoto g24の『大容量(8GB)』を有効活用出来るのが『ブラウザ(Chromeなど)』です。私は実際に『60個』のタブを開いて4GBモデル(moto g13)と動作の違いを検証。
タブのデータがメモリに残っている場合は、2度目に開いた時『一瞬』でWEBページが表示されます。しかしメモリ容量が不足すると再読み込みが必要になりタイムロスが発生。
moto g24では大半のタブを『一瞬』で開く事が出来たのに対し、moto g13は全て再読み込み。同検証はメモリ大容量のメリットをはっきりと示した結果に。
メモリは調理場に例えると『まな板』の役割を果たします。容量が多い分マルチタスク(沢山の料理)を有利にこなせるということ。
ストレージの一部をメモリに代用する『RAM拡張』機能で容量を増やす方法もありますが、速度が大きく異るので『メモリ大容量モデル』と同様の動作は期待出来ません。
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スピーカーやイヤフォンの臨場感を底上げする空間オーディオ(Dolby Atmos)に対応
moto g24はドルビーラボラトリーズのサラウンド技術『Dolby Atmos』をサポート。スピーカーもシングルではなくデュアル(ステレオ)仕様と、音響にチカラを入れています。
驚いたのはDolby Atmosの効果に『空間オーディオ』が追加されていたこと。私が所有する『moto g53j 5G』『moto g52j 5G』『Motorola edge 30 Pro』『Motorola edge 40』といった上位モデルでは、現時点で空間オーディオを選ぶ事が出来ません。
空間オーディオの効果は、『内蔵スピーカー』に加えて外付けの『イヤフォン』『ヘッドフォン』などでも得られます。
体感レベルで聴こえ方が変わる(抑揚と臨場感が増す)ので、『日常的にストリーミング音楽を聴いたり映画を観ている』という人にとっては、満足度の高い端末になるはず。
ストリーミング動画視聴に音楽聴きながらナビ。ハードに使っても良好な電池もち
端末名 | 画面サイズ | 電池容量 | 減った電池量 |
Nothing Phone(2) | 6.7インチ | 4,700mAh | -6% |
Xiaomi 13T | 6.7インチ | 5,000mAh | -7% |
Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ | 5,000mAh | -10% |
Pixel 7a | 6.1インチ | 4,385mAh | -9% |
Pixel 8 | 6.2インチ | 4575mAh | -8% |
OPPO A79 5G | 6.72インチ | 5,000Ah | -6% |
OPPO Reno9 A | 6.4インチ | 4,500Ah | -6% |
moto g24 | 6.6インチ | 5,000Ah | -7% |
画面に白い画像を表示させて明るさを照度計で『約50LUX』に合わせ、YouTubeで同じ動画を約90分間再生。これまで色々な端末で検証しましたが、moto g24は電池の減りが『-7%』。
Xiaomi 13T Pro(-10%)やPixel 7a(-9%)よりもストリーミング動画視聴時の電池もちが良いのは明らか。OPPO Reno9 AやOPPO A79 5Gとも大差なしといった結果に。
moto g24は画面の解像度がHD+。10インチを超えるタブレットサイズだとこの部分は『デメリット』になりますが、スマートフォンではフルHD+との判別が難しいレベル(私には分からない)。画面解像度が低いとその分『消費電力を抑えられる』ので、電池もちに関してはプラスに寄与。
『ストリーミング音楽を聴きながらGoogleマップで30分間道案内(画面はONのまま)』という消費電力が上がりやすい検証においても、電池の減りは『-4%』にとどまりました。
正しい方向に最適化が進んだ標準カメラアプリ
旧モデル(moto g13)では『ホワイトバランスがおかしいな』と感じていた標準カメラアプリですが、moto g24ではバージョンがアップデート。細かい調整が行われています。
スマートフォンのカメラ画質を主に決めるのは『ハード』と『ソフト』です。安いスマートフォンもここ数年で『明るい場所ではそれなりの画質で綺麗に撮れる』ところまでクオリティが向上。
ハードに関してはコスト的に差をつけづらいエントリーモデル。よってソフトウェアの最適化がとても重要に。moto g24に関して言えば正しい方向に調整が行われた印象(特にホワイトバランスと露出)。
『夜景や動画を高画質(高解像度)で撮りたい』といった拘り派にはハイエンドや一眼レフカメラがお勧め。ただし『たまにスナップ写真を撮る』程度であれば『高性能』は無駄な投資。『調整された廉価モデル』で十分です。
ピントがあった時とシャッターの音が明らかに大きすぎるので改善して欲しいです。←アップデートでカメラアプリ設定内からシャッター音のON/OFFが可能になりました(OFF状態ではピントがあった時の音も消えます)。
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お気に入りのアプリや連絡先に素早くアクセス!サイドバーが使える
メモリ8GBのmoto g53j 5Gで使えて、4GBのmoto g53y 5Gでは使えない便利機能が『サイドバー』。moto g24はメモリ8GBモデルなので同機能を利用可能。
サイドバーのカスタマイズは『設定』➡『ジェスチャー』➡『サイドバー』➡『設定』➡『サイドバーのカスタマイズ』から。
サイドバーをONにすると、画面端に半透明のバーが表示。その中に『アプリ』『ツール』『連絡先』から合計6種類を格納出来ます。
『頻繁に電話をかける人』『電卓』『決済アプリ(PayPayなど)』『Googleマップ』などを登録しておくと便利です。
Motorola端末ならでは!豊富なショートカット(ジェスチャー)機能
moto g24にはサイドバーを含む豊富なショートカット(ジェスチャー)機能が用意されています。見た目が美しいmoto g24だからこそ、効率的かつスタイリッシュに使いこなしたいですね。
サイドバーから日常的に使うアプリや連絡先にアクセス
『設定』➡『ジェスチャー』➡『サイドバー』
画面端に表示される半透明なバーにアプリや連絡先を登録
ディスプレイを2回タップでスリープ
『設定』→『ジェスチャー』→『ディスプレイをスリープ状態にする』
ロック画面もしくはホーム画面でディスプレイを2回続けてタップすると、電源ボタンを押さなくてもスリープ状態になります。
3本指で画面をタッチしてスクリーンショット撮影
『設定』→『ジェスチャー』→『3本指でのスクリーンショット』
画像として保存したいコンテンツを開いて3本指で長めに画面をタッチすると、スクリーンショットが撮影されます。一般的な電源+音量ボタン同時押しよりも手軽。
電源ボタン2回押しでカメラアプリ起動
『設定』→『ジェスチャー』→『電源キーを2回押す』
撮りたいタイミングで素早く撮影を開始出来ます。標準カメラアプリ以外(GCamなど)も登録可能。
電源ボタン長押しでGoogleアシスタントもしくはGeminiを起動
『設定』→『ジェスチャー』→『電源ボタンを長押し』
電源ボタン長押しによる動作は『電源ボタンメニュー』『デジタルアシスタント』の2種類から選択出来ます。
スマートフォンを2回ひねってカメラアプリを起動
『設定』→『ジェスチャー』→『クイック撮影』
電源ボタン2回押しでもカメラアプリを起動することは出来ますが、クイックキャプチャーは『背面カメラ』『前面カメラ』を分けたより細かいショートカットが可能に(標準カメラアプリ以外も動作)。
2回振り下ろしてライトON/OFF
『設定』→『ジェスチャー』→『簡易ライト』
『簡易ライトを使用する』をONにした状態でスマートフォンを手に持って二回振り下ろすと、カメラ部分のフラッシュライトがONに。もう一度二回振り下ろすとOFFになります。暗い場所で探しものをするのに便利。
持ち上げるだけ!画面ロックの解除がスムーズ
moto g24は『顔認証』『側面指紋認証』に対応。顔認証は『設定』➡『セキュリティとプライバシー』➡『デバイスのロック解除』➡『顔認証』から設定を行います。
顔認証内には『ロック画面をスキップ』『持ち上げてロック解除』といった2つの項目が用意されており、どちらもONにすると画面を持ち上げて顔に向けた瞬間にホーム画面(もしくは開いていた画面)が表示。
一部の端末で利用可能な『マスク着用時の解除』には対応していませんが、通常の解除はいたってスムーズ。側面指紋認証もミスが少ないので、どちらも設定しておけばあらゆるシーンをストレス無くカバー出来ます。
おサイフケータイには非対応だけどNFCサポートでタッチ決済が出来る
moto g24は『おサイフケータイ』に非対応。よって『Suicaの定期をスマートフォンに入れている』といった人には不向きです。ただしFeliCa A/Bをサポートしているので、対応するクレジットカードを『Googleウォレット』や『楽天ペイ』に登録してタッチ決済を行うことが可能。
日常的にQRコード決済を利用しているという人でも、クレジットカードをスマートフォンで使える状態にしておくといざという時に安心。設定の仕方も簡単です。
メリットとして捉えられるその他スペック
- ディスプレイの最大リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換え可能な回数)が90Hz
- マクロカメラ搭載
- スマイルで自撮りに対応
- 片手モード対応
- イヤフォンジャック搭載
- Micro SDカードを使える(最大1TB)
- RAMブースト(RAM拡張機能)を使える
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moto g24を3週間以上使用して感じた2つのデメリット
背面タップ(ショートカット)が使えない
メリットとして挙げた『豊富なショートカット機能』ですが、実は『背面2回タップでカスタムアクション実行』というショートカットが省かれています。
moto g24では『サイドバー』が使えるので極端に利便性は損なわれませんが、背面タップは個人的に『使い慣れている機能』の一つ。よってデメリットに選定。
3Dゲーム(GPU)性能が控えめ
エントリーモデル=3Dゲーム性能が低いというのは通説ですが、比較的最近検証を行ったOPPO A79 5Gは『Asphalt 9(グラフィックが美しいカーレース)』を60fps近いフレームレートでプレイする事が出来ました。
moto g24においても同様の条件(60fps設定)でAsphalt 9をプレイしてみたところ、フレームレートは30~50fps程度で推移。一昔前のエントリーモデルよりはマシな動きですが、3Dゲームプレイを目的として購入する端末ではありません。
デメリットとして捉えられるその他スペック
- ストレージの規格がeMMC 5.1
- Socの性能がイマイチ(Helio G85)
- ディスプレイ解像度がHD+
- 5Gに非対応
『動作がモッサリする』『文字が滲む』といったことが体感レベルで頻繁に発生していれば、上記を『デメリット』に加えていました。
しかし『意外に軽快』『文字も読みやすい』というのが実際にmoto g24を使った上での正直な感想。勿論ブラウジングやSNS程度の一般的な使い方が前提となりますが・・・悪くない。
『5Gに非対応』は長期的に見ればデメリットですが、『サブ端末』として利用するなら影響を受けづらいです。高速通信を必要とする端末でも無いので、当面は問題なし。
moto g24のスペック
moto g24 | |
---|---|
Soc | MediaTek Helio G85 |
容量 | 8GB/128GB |
電池 | 5,000mAh |
重量 | 約181g |
画面 |
|
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンマイクジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.0 |
位置情報 | GPS, A-GPS, GLONASS, Galileo |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz) |
SIM | NanoSIM カード×2(DSDV) |
防塵防水 | IP52 |
指紋認証 | 側面 |
スピーカー | ステレオ(DOLBY ATMOS対応) |
NFC | 対応 |
Micro SDカード | 対応(最大1TBまで) |
moto g24にお勧めな格安SIM
- 4G:LTE LTE B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B40/B41
- 3G:W-CDMA B1/B2/B5/B8
- 2G:GSM 850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(×)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM