Xiaomi(シャオミ)がはじめて日本に投入したハイエンドスマートフォン『Xiaomi 11T』と『Xiaomi 11T Pro』。ミッドレンジカテゴリーでは最高クラスとなる『Mi 11 Lite 5G』を上回る怪物が遂に現れました。
下位モデルのXiaomi 11TはSocにMediaTek社の『Dimensity 1200-Ultra』を搭載。MediaTekに馴染みがないという人が殆どだとは思いますが、Antutuのトータルスコアは60万超えとかなりのもの。最高性能は求めてないけど、ゲームをある程度快適に遊びたいという人はコレで十分!
そして上位モデルとなるXiaomi 11T Proにはハイエンド用定番Soc、Qualcomm社の『Snapdragon 888』を採用。Antutuのトータルスコアは最上位モデルらしく70万超え。ゲームプレイを含め、あらゆるアプリケーションで最上位モデルらしいパフォーマンスを披露してくれます。
Xiaomi 11T Proの高い処理能力はカメラにも活用されています。画像データの処理を担当するISPは『Spectra 580 CV-ISP』。前モデルから35%動作が高速化しており、2,800万画素の写真を3枚同時に撮影可能な高性能モデルです。
Xiaomi 11Tと撮り比べを行ったところ画質の違いは一目瞭然。ISPの性能を活かしたデジタル処理を随所で垣間見ることが出来ました。例えば低照度な場所では明るさに合わせて『夜景1S』『夜景2S』と自動的に設定が切り替わり(自動夜景モードON時)手ブレを制御。
シャッターを押すだけで誰でも簡単に明るく美しく撮れるXiaomi 11T Proのカメラは、AIをOFFにした状態でも適度な補正を加えてくれます。わざとらしい仕上がりではなく、まるでプロが巧くレタッチした様なクオリティの高さ。
そして圧巻だったのが『夜景モード』。これは低照度撮影時に切り替わる『夜景1S』『夜景2S』とは異なります。最近は他メーカーのハイエンドモデルも夜景の画質を高めていますが、ディテールの明瞭さではXiaomi 11T Proが一歩リードしている印象。Xiaomi 11Tとの画質差もかなりハッキリと出たので、夜景を頻繁に撮る人は最上位モデルをセレクトするのが無難です。
標準撮影モード(夜景モードは残念ながら非対応)ではJPEGの2倍の圧縮率を持つ『HEIF(.HEIC)』形式をサポート。iPhoneでは標準のファイル形式ですが、Androidで採用している端末はOPPOのFind X3 Proなどかなり稀。
HEIFは10bitにも対応しつつファイルサイズは2分の1程度。データ量を気にしなくてすむので、自然といつもよりシャッター回数が増えてしまいます。
HEIFで撮影した写真を階調豊かに表示してくれるのが10bit表示(10億色以上)を可能とする6.67インチの有機ELディスプレイ。発色の美しさが特徴の有機ELですが、Xiaomi 11T Proの場合はそれに加えてしっとりとしたきめ細かさを感じます。有名な第三者機関DisplayMateから最高評価の『A+』を受けているのも納得。
1秒間に可能な画面の切り替え回数を示すリフレッシュレートは最大『120Hz』。120Hzは表示を滑らかにする反面、切り替え回数が増えるので消費電力が高くなります。
Xiaomi 11T Proには表示している内容に合わせてリフレッシュレートを自動調整してくれる『Adaptive Sync』機能が備えられており、この機能が想定していたよりもかなり優秀。電池の減りが気になるレベルだったら60Hzに切り替えようと考えていましたが、120Hzでも何ら問題なし。実用的に使えます。
電池持ちをさらに向上させてくれたのが『MIUI 12.5 Enhanced 』へのアップデート。12月2日時点でMIUI 12.5 Enhancedを使用出来る国内モデルはXiaomi 11T Proのみ。
様々な軽量化及び最適化が行われている最新ファームウェア。購入してからも進化を体感出来る端末はごく僅か。開発予算が潤沢なグローバルメーカーXiaomiならではと言えるでしょう。
数ある高性能の中でもとっておきなのが『充電機能』。なんと最大『120W』の超急速充電に対応しています。5,000mAhの大容量電池を0からフル充電するのにかかる時間はたったの『17分』程度。朝起きたタイミングで電池切れに気づいても出かけるまでには充電完了。
この急速充電技術はXiaomiが独自開発しており、速さだけでなく安全面にも徹底して配慮。一般的なスマートフォンより素早く安心して充電出来るのが『Xiaomi Hyper Charge』の特徴です。
スマートフォンに内蔵されているリチウムイオン電池は通常500回の充電サイクルを終えると最大容量が『80%』程度まで低下。しかしXiaomi 11T Proの電池は300回多い『800回』程度。120Wの高出力で充電を続けると早めに電池が傷んで最大容量が減ってしまいそうですが、実はその逆というのはただただ驚き。
また、Xiaomi 11T Proは『メモリ増設』機能を備えており、ストレージの一部をメモリとして使用する事で+3GB容量を拡張可能。デフォルトでは8GBなので、合計メモリ容量は『11GB』に。最高クラスのCPU、GPU性能を持て余すこと無くフル活用。
これだけ高性能がてんこ盛りで『6万円台』。低価格なのにAndroid OS3世代及び4年間のセキュリティアップデートを保証されているXiaomi 11T Pro。コストパフォーマンスの高さは他メーカーのハイエンドと比較しても郡を抜いています。
これまで5万円以上のスマートフォンは購入した事が無いという人に是非使って欲しい廉価な最上位モデルXiaomi 11T Pro。FeliCaに対応しているので『おサイフケータイ』も使えちゃう無双ぶり。本当忖度なしで最強のスマホですよ!
Xiaomi 11T Proの主な仕様
Xiaomi 11T Pro | |
---|---|
Soc | Snapdragon 888(5nm) |
容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh(最大120W急速充電) |
重量 | 204g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
超広角カメラ
マクロカメラ
フロントカメラ
|
FeliCa | 対応 |
センサー | 近接センサー、周囲光センサー、加速度計、ジャイロスコープ|、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、バロメーター、色温度センサー |
オーディオ | デュアルスピーカー(Harman Kardon監修、Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM×2スロット |
OS | MIUI 12.5、android 11 |
Xiaomi 11T Proにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
- 4G:LTE TDD:B38/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)